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お知らせ
オンライン保護者会「学校ってどんな場所?」
2022年11月12日
『オンライン保護者会』による勉強会では
「学校にいる時間で好きだった時間 嫌いだった時間」を思い出す企画を開催しました。
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オンライン保護者会とは
通信制高校の合同相談会などのきっかけでつながった約800人の保護者の会です。情報交換だけでなく、安心できるように支え合ったり、中高生にさまざまな機会を作れるように活動しています。参加無料、匿名可ですのでお気軽にご参加ください。
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1.再び通い始めるためには・・・
「学校に通い続けるのはつらいな。」
そんな思いで一旦通うのを中断した学校に、再び通い始めるためには、どんな工夫が必要でしょう?
学校への復帰初日は、決して無理をさせないようにしましょう。
短い時間でも良いのです。
「早く授業に追いつこう」などと思わないで、少しずつ学校に慣れていくよう見守りましょう。
お子さん自身が「また学校へ行こう!」と思えるように、次へつながる関わり方をすることが大切です。
2.学校で何をしている時間が好きでしたか?
オンライン保護者会で
「子どもの頃、学校にいる時間で好きだったのは、何をしている時間でしたか?」と問いかけたところ、次のような回答をいただきました。
また、「学校にいる時間で嫌いだったのは、何をしている時間でしたか?」と問いかけたところ、次のような回答をいただきました。
「学校にいる時間で好きだった時間」について、一番多かったのは「帰り道での友達とのおしゃべりや飲食」、次いで「部活」、「休み時間」、「給食」、「友達と話す」「放課後」・・・と続きます。
放課後と答えた方も、「放課後友達と一緒に〇〇をする」というように、誰かと一緒に過ごしたことを挙げています。
学校に復帰し、楽しく通い続けるためには、「ともに過ごす仲間」が大切なキーワードになるようです。
また対照的に「嫌いだった時間」については、約8割が授業時間です。
その中でも、約半数は体育です。
次いで、音読や発表、指名されて答えるなどの人前で話すこと。
テストが嫌だったという方と同数でした。
そして数学、音楽・・・と続きます。
音楽は、人前で歌うことや歌のテストが嫌だったという声がありました。
保護者の回答から、お子さん達が楽しく通い続けるためのキーワードや、登校のハードルとなっているものが少しずつ見えてくるように感じます。
3.自分自身の人生の主導権を握る
せっかく学校に戻れても、「誰かに言われて我慢して通う」のでは、いずれまた、つらくなり通えなくなるかもしれません。
不登校になってからこれまで、家の中で、あるいは学校以外の場所への外出を通して、色々なことを丁寧に時間をかけてクリアしてきた、その積み重ねの中に、「楽しく学校に通う」ことができるような「新しい動機」のヒントを見つけられるとよいですね。
そうして、お子さんが自分の人生を誰かに丸投げすることなく、人生の主導権をちゃんと握って、自分らしく新しい人生へと歩みだせることを願っています。
テーマごとの情報交換
勉強会ではそれ以外にも
・通信制高校にお子さんが通っている保護者同士の情報交換会(レポートの提出方法や出欠の加減など)
・親のメンタルヘルスとして悩みを共有したり、工夫を話し合ったり
・家から出られない状態のお子さんのあるある話や床屋、病院に行く方法など
・中3の保護者による進路選び、学校見学や情報収集のコツなど
・中3の保護者による3月末までの暮らし方、卒アルの写真、卒業式の参加など
テーマごとにかなり深い情報交換がなされました。
不登校・ひきこもりから抜け出す7つのステップ勉強会
以下の書籍をテキスト代わりにオンラインで勉強会を開催しています。
部屋にこもってしまった子どもは「何もしてほしくない」かも。結果を急ぎすぎて、かえって状況を悪化させてしまうかもしれません。難しいことは分割して考えればいい。7つのステップ×7つのポイントを意識して、小さなステップで前に進もう。
発行:学びリンク
定価:1,540 円(税込)
ISBN:978-4-908555-43-5
体裁:四六判 160 ページ