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\今のうちに知っておきたい!/ 不登校からの大学受験③ 心と体の調子と付き合う

2024年02月07日

2月に入って、大学受験において、一般選抜が本格化しました。そんな中、「将来は大学に行きたいと思いつつも、なかなか心や体が追いつかない…」という方もいらっしゃると思います。不登校からの大学受験において、自分の心と体の調子とうまく付き合っていくことが大切です。今回は、体調管理において、どんなことを意識して、大学受験本番まで臨んでいけばよいのか見ていきます。

 

 

第一優先は、心と体の調子を整えること

 

 不登校からの大学受験において、それぞれの受験本番までの時間に焦らず、まずは「心と体の調子を整えること」が優先です。下記の図のように、通信制高校やサポート校、高認予備校に新入生/転編入生とどちらの場合で入ったとしても、最初の3か月~半年はあまりペースを上げないように意識しましょう。

 中には、心と体の調子に特に問題がない方もいるでしょう。しかし、新しい環境や生活リズムに順応していくにはそれなりのストレスがかかります。まずは、今の生活に慣れることに集中しましょう。

 また、体調を整える中で少し動けるようになったら、「決まった時間に起きる」「週に1回は学校など決まった場所に行く」「毎日教科書を開く」など、何か達成できそうな小さな目標を持って、それを乗り越えるために工夫していく過程を踏むとよいと思います。できることが増えることで自信が回復し、のちの大学受験にもスムーズに向き合えるようになります。

 

 

 

こんな場合はどうしらたいいの? 自分の体調と向き合うQ&A

 

ここからは、よくある不安の声に、Q&Aで答えていきます。

 

Q1. 学校推薦型選抜や総合型選抜で大学を目指したいです。でも、学校行事や課外活動に参加できるほど、まだ元気ではありません。

 

A. まずは、自分がやるべきこと、できることから始めてみましょう!

 

【解説】通信制高校の場合は、スクーリングにきちんと参加し、学期末や学年末の試験で高得点をおさめると、高い評定値がとれます。試験内容は、教科書やレポートの中で「ここは押さえておきたい!」ところを出すので、日々コツコツと学習を続けていれば解ける問題です。

また、自分の好きなことや得意なことに関連する資格・検定に挑戦してみるとよいでしょう。一人でも自由に勉強を進められるのが、資格・検定のよいところです。例えば、英検準2級以上に合格すると、大学の出願資格が得られたり、得点換算や特典加算されたりします。

このように、自分のペースでやるべきこと、やれることをこなせると、自信が出てきたり、好奇心や積極性が生まれたりしてきます。それらをもとに、徐々に、学校行事や課外活動に挑戦していくとよいでしょう。

 

 

Q2. 一般選抜で大学を受験しようと思います。ただ、人ごみが苦手で、緊張しやすいです。試験会場で受けられるかが心配です。

 

A. 模試や勉強する場所の規模を徐々に上げて、慣れていきましょう。

 

【解説】まずは、自分が慣れているところや落ち着く環境から始めましょう。日々、勉強する場所を家や学校から、カフェや図書館、個人で通っている塾・予備校の自習室など徐々に規模を広げていくとよいでしょう。人が大勢いるところに毎日行く必要はありません。自分が気疲れしない程度でこなしていき、人がいる環境に慣れていきましょう。

模試においても、最初は、自分が通っている学校やそのキャンパスで受けるとよいでしょう。そして、多くの人の中で過ごすことに慣れてきたら、予備校が主催する模試を指定された会場で受けることをおすすめします。「外部生」と呼び、予備校に通っていなくても、個人申込で模試を受けられるところがほとんどです。入試本番に近い環境を体験しておくと、受験当日、余裕を持って挑めるでしょう。

 

 

Q3.体調が回復しないまま、大学受験の時期を迎えてしまいそうです。

 

A.  焦らず、体調を整えることを優先。受験を1年先にすることも検討。

 

【解説】特に高校2年生・3年生から不登校になった場合は、受験本番までに力を十分発揮できるまで回復できそうにないケースもあります。このような場合にも、まずは焦らずに基本的な生活リズムを整えることを優先です。

また、一度でもひきこもってしまうと、そこから動き出すのが難しいため、できる限り「安心して過ごせる場所に行く」ことを続けてほしいと思います。そして、短い時間でもよいので自分が集中できる時間だけ勉強を続けてください。苦手意識が薄い科目からでも続けられると、体調ややる気が戻ってきた時に、受験に必要な科目の勉強を再開しやすいです。

現役での受験が難しい場合は、1年先の受験に備えることに集中するのも選択肢の一つです。また、受験はしたけれど、「力を出し切れなかった」と納得できない場合も、1年先に再チャレンジすることを考えてもよいでしょう。

 

 

 このように、不登校からの大学受験において、自分の体調と向き合いながら、「徐々に」慣れること、本番に向けてペースを上げていくことが重要です。「今日は調子があまりよくないな」「ちょっと無理しすぎたな」など感じたら、休みを入れて、エネルギーを補充しましょう。それをくり返していくうちに、自分の体調を整えやすくなります。受験本番に成果を発揮するみなさんの将来を祈っています!

 

 

 

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