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取材レポート

【27年新設】「ぐんま国際アカデミー高等部通信制課程」AI・SNSで個性を武器に

2026年09月24日

9月1日に設置認可を受けた「ぐんま国際アカデミー高等部通信制課程」(群馬県太田市)が、来年度27年4月の開校を発表しました。

 

ぐんま国際アカデミー(略称:GKA)は全国で初めて英語教育特区校の認定を受けた私立の小中高一貫校。国語を除く多くの授業を英語で行う「英語イマージョン教育」を導入し、国際バカロレア(MYP,DP)認定校として群馬県のグローバル教育を牽引してきました。

 

来年度開校するのは高等部の通信制課程。本体の国際教育を引き継ぐかと思われましたが、通信制課程ではまったく異なるカリキュラムで運営されるとのこと。従来のGKAの教育理念を大切にしつつも、英語イマージョン教育やIBプログラムは実施しません。

 

キャッチコピーは「ユニーク歓迎!」。不登校やひきこもり、発達障害、LGBTQ、海外にルーツがある生徒など多様な生徒を受け入れる方針。教育課程にはAIやSNSといったクリエイティブ分野を取り入れ、社会との接点やその後の進路につながる教育を実践していきます。

 

▲学習拠点となる予定の前橋キャンパス(前橋市千代田町)

 

カリキュラム編成など開校準備の多くを担ってきたのが、自身もLGBTQ当事者であることを公表している副校長の杉山雅さん。公立中学校教員を経験したのち、フリースクール運営や教育系ユーチューバー(静岡の元教師すぎやま)として活躍。様々な生きづらさを抱える子どもたちとの関りを通して感じてきた課題意識をもとに、GKA通信制での教育プログラムを設計しました。「自分が弱点だと感じてきたものが、AIやSNSでは強みに変わる。これからの時代に求められる要素は発想力や突破力といったユニークさです。そこに説得力を持ち、社会で生き抜いていくための武器としてAIやSNSを活用してほしい」と杉山さん。

クリエイティブを通して自身の個性を強みに変えていくほか、同校がもうひとつ大きな柱としているのが次の進路へつながるための「キャリアデザイン」です。

 

「教員時代から、子どもたちに将来の夢を聞いても、ほとんどが『わからない』と答えていました。多くの大人はそこで『いまの子どもたちは夢が持てない』で終わってしまいますが、教員としては、その子たちに『夢の見つけ方』や『夢を叶える方法』を教えてあげたかった。ここでは自己分析や様々な体験を通して、まずは夢を見つけるところから始めていきたい」

 

▲生徒が動画制作や配信などで使用するスタジオ

 

杉山さんの想いが形になったのが同校のカリキュラム編成。GKA通信制課程は多くの通信制高校と同様に普通科として運営されますが、クリエイティブコースやキャリアデザインなどの学びは教育課程の中に組み込まれ卒業単位にも充当されます。「他校では課外活動として扱われる分野ですが、本校では正規の科目として全生徒が受講できます。卒業単位にもなりますので就学支援金の対象にもなり学費的なメリットも大きいはず」と杉山さん。

 

多様な生徒に教育機会が提供されるよう学費も抑えた設定にする予定。通学プランは「オンライン」「週1日」「週3日」の3コース。できるだけリアルな場で人間関係の構築や社会とのつながりを持ってもらうため、週1コースまではオンラインコースとの学費に大きな差をつけないと言います。学習拠点は太田市、前橋市、高崎市(認可準備中)の3か所からスタート。今後は名古屋や大阪、岡山、北海道、沖縄など他県にも幅広く展開する予定。

 

▲前橋キャンパスの教室

 

さらに、同校が力を入れていくのが、海外にルーツをもつ生徒の受け入れです。太田市周辺の東毛地区は、自動車産業が盛んな工業地帯として、多くの外国人労働者が暮らしています。地域では子どもたちの日本語指導などに力を入れてきたものの、中学卒業後の進路先が手薄になっている実情も抱えてきました。同校は、そうした子どもたちの居場所を確保し、日本語指導を行いながら高校卒業をサポートしていきます。

 

レポートはすべてデジタル端末を利用して提出。スクーリングは太田市内での集中スクーリングを年2回予定。特にレポート指導は杉山さんの教員経験が大きく反映されます。進捗状況などは生徒、保護者、教員が情報を共有。進捗管理にAIを導入し、提出率が一定の基準を下回った際に保護者や教員にアラートが通知される独自のシステムを開発。「目的は子どもたちが困っている状況を早期に発見することです。通信制高校が続かなくなる子どもの多くは、まず学習につまずき、レポートが出せなくなる。それが罪悪感となり、SOSを出せないまま辞めてしまうといったケースです。そうなる前にAIが判断して、早期に教員が手を差し伸べられるかたちにしたい」

 

▲お話をしてくれた副校長の杉山雅さん

 

定員は1500名。入学可能エリアは全国47都道府県で、今後、各地でサポート校連携なども行っていく予定。「学習拠点によって差が生まれないよう、各拠点とは頻繁な会議や研修を通して連携を図っていく」とし、どこで学んでも一律の教育が受けられる環境整備も進めていくと言います。

 

ぐんま国際アカデミー高等部通信制課程

太田駅前キャンパス・前橋キャンパス・高崎キャンパス(認可準備中)

(お問合せ)

TEL:080-1553-5556

メール:contact@online.gka.ed.jp

LINE:@827tlcfy

 

(取材・文 学びリンク 小林建太)

 

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