PUBLICATION
出版
『みんなが輝くために』(舞台は通級指導教室)第4巻 原作・著 梅田真理、マンガ 河西哲郎
通級指導教室の日々を描いたマンガ 舞台は中学校通級へ
本書の内容
小学校の通級指導教室の日々をマンガで描いてきたシリーズは、第4巻から中学校通級へ舞台が移っていきます。
小学校高学年から中学校にかけ、思春期が始まるなかで他人の目も気にかかってきます。通級指導教室を利用するのにも当事者が気持ちを整理すること、周囲の理解をはじめとした環境調整が大切になってきます。
第4巻では、こだわりの強さで自分の好きなことを通そうとするあまり他の児童や先生との関係が悪化しワガママと見られてしまった児童が通級で他者の気持ちについて学びます。
読み書き障害の児童は高学年になり通級利用が検討されますが、周りと違った選択ができません。6年生からの担任の先生からICT利用を勧められます。これがきっかけになり中学からは通級を利用します。
中学生になり、小学生のころに比べるとやるべきことが増えていくなかで、段取りがつけられずに苦戦してしまう女子生徒も登場します。
勉強もできて、素直な性格から周囲は問題があるというより、いろいろとアドバイスしてあげれば大丈夫と見ます。親の立場、先生の立場から良かれと思ったアドバイス、そしてときに叱責も加わり、さらに苦しくなります。通級利用を考えますが、ここでも他者と異なる行動は他人の目を意識してしまいます。
マンガの舞台となる市では小学校の通級指導教室の良さを経験した保護者を中心に中学校での通級設立を要望する声が上がってきます。元々、幼・小・中・高の切れ目ない支援を構想していた教育長などは中学校での通級指導教室をスタートさせます。
中学校通級指導教室の担当者は、他市で通級経験のある先生と特別支援学校との人事交流によって着任した先生の二人の女性です。二人は、小学校の通級担当者とも相談しながら、生徒と協力して少し大胆に通級の存在をアピールしていきます。
目次
第13話 ぼくはワガママだと思われてしまう
第14話 中学校で学びの教室(通級指導教室)が始まる
第15話 読み書きが苦手だけどうまくやれる方法が分かってきた
第16話 私は段取りができずに気持ちも苦しくなる
著者プロフィール
宮城学院女子大学教育学部 教育学科児童教育専攻 教授
仙台市教育委員 (2019.10~4年間)
(社)日本LD学会
(財)特別支援教育士資格認定協会
(社)日本特殊教育学会 日本感覚統合学会
(社)日本発達心理学会
日本教育情報学会
■ 著者: | 原作・著 梅田真理、マンガ 河西哲郎 |
■ 発行: | 学びリンク |
■ 定価: | 880円(税込) |
■ ISBN: | 978-4908555596 |
■ 体裁: | 四六版160ページ |
■ 発売日: | 2023年2月 |