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マンガ 脱・「不登校」3 起立性調節障害(OD):特性を認め合う「おたがいさま」のまなざし(加藤善一郎 著)

発達特性、WISC検査、合理的配慮、進路…。不登校・ODを取り巻く、多くの「誤解」

本書の内容

前著(シリーズ2)で丁寧な医師の助言と学校の配慮により、自分のペースで学校へ通えるようになった主人公まさや。シリーズ3となる本書では、まさやの中学3年生から高校進学後までの状況が描かれる。

周囲の多くが「ODは完治した」と思い込んでいた中学3年の春。周囲は受験モードとなり、友人たちが忙しく学校を後にする。一方、中学校は様々な困難を抱えた生徒のために、より手厚い支援を施そうと授業でチーム・ティーチング(TT)による個別指導を導入する。そんな環境変化が起こった1か月後、まさやのOD症状が再発し、再び学校を休み始めるのであった。

学校による支援の方針転換。そして、高校の進路選択に対する家族との意見の相違。新たなライフステージを、本人、家族、学校がどう乗り越えていくのか。

誰もが持つ知的キャラクターと知的アンバランス、WISC検査への誤った評価とIQに対する認識、実は子どものためになっていない学校の支援や合理的配慮…。子どもたちを本質的に苦しめていたのは、不登校でもODでもなく、周囲の「誤解」だった。

親子、先生・生徒という立場ではなく、「おたがいさま」のまなざしが持てれば、ODや特性への本質的な理解や支援のあり方が見えてくる。

目次

序章
はじめに
第1章 なんでまた行けないの? ~外的環境変化の影響~
第2章 個別支援でいいんじゃないですか? ~でも…なにか「する」より「理解ファースト」~

<質問①> IQが良ければ大丈夫ですよね?

第3章 先生にも得手不得手がありませんか? ~自分の知的特性と強み~

<質問②> WISCの80点は、「8割とれている」ことと同じですよね?

第4章 「こだわり」ってだめなの? ~「おたがいさま」の歩幅と合理的配慮~

<質問③> 合理的配慮ってなにをすればいいの?

第5章 進路、親が決めて大丈夫? ~自分を知って選ぶ最初の一歩~

<質問④> “みんなと同じ進路”でいいですよね?

第6章 「不登校」ってなんだろう? ~本来のまなざしを思い出す~

<質問⑤> 発達特性って病気なの?

第7章 誌上講演会 「不登校」から脱する 〜自分の「矢印」を感じられること~

著者プロフィール

【加藤善一郎】

岐阜大学大学院医学系研究科小児科学教授
岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科構造医学教授

日本小児科学会 専門医・指導医
日本小児神経学会 専門医・指導医

1965年 岐阜県美濃市に生まれる
1984年 麗澤瑞浪高等学校卒
1990年 岐阜大学医学部卒、小児科学教室へ入局し臨床研修
1997年 岐阜大学大学院医学研究科修了(医学博士)、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科、ハーバード大学への留学等を経て大学病院・関連病院での臨床医・研究者としての日々を過ごしている
2010年 岐阜大学医学部附属病院小児科准教授
2011年 岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学臨床教授
2014年 現職
2018年 『マンガ 脱・「不登校」 起立性調節障害(OD)克服と「だいじょうぶ感」をはぐくむ』を出版
2021年 不登校特例校 岐阜市立草潤中学校「こころの校医」就任

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