PUBLICATION
出版
子どもを動かす「動詞」-今日から家庭でできる進路さがし-(椎名雄一・著)
「〝ゲームばかり〟やってます」から「ゲームで〝助けてばかり〟います」と言えるように。
本書の内容
【3000人以上の親子を支援したカウンセラーが伝える「最適な進路選択や人生設計」のための動詞探し】
進路について話そうとすると、とたんに子どもは口を閉ざしてしまう。家庭によっては「進路」と口にするだけで家の中が険悪ムード。親子関係を悪化させるケースも…。なぜでしょうか?
学校では「学ぶ」「覚える」はやっているけれど、「開発する」「製造する」「販売する」といった経験はしていません。将来に対して「イメージできない」「動機がない」ものに子どもの心は動きません。
「それなら職業体験をたくさんさせてみよう!」…。いえいえ、子どもの最適な進路や人生設計のカギは「家庭の中」から十分見つけていけます。
たとえば子どもたちはゲームのなかで「何を」していますか? ある子はステージ攻略のために「分析する」「研究する」をしているかもしれません。ある子はチームリーダーとして仲間を「まとめる」「配置する」をしているかも。またはサポート役に回り「助ける」。アイテムをひたすら「集める」。シミュレーションで街を「作る」。人に「発信する」、「楽しませる」…。
そもそも、数あるゲームのなかで、なぜ「集める」ゲームばかりやっているのでしょう? なぜ「助ける」役回りばかりをやっているの?
それが、その子の個性だと思いませんか?
「高校生活」「大学生活」「経済学部」「営業職」「事務職」…。進路にただの「名詞」を当ててもイメージがわきません。でも、「分析する」「助ける」「集める」といった動詞は「すでに自分の中に存在する」ものです。「キミの将来は医者だよ」と言われても現実味がわきませんが、「キミはよく助ける人だね」と言われたら実感がわきます。その「助ける」イメージの先に「医者」があるのだとしたら、子どもの心は動いていくでしょう。
自身も過去に進路選択を誤り、8年間のひきこもりを経験。その後、3000人以上の親子を支援したカウンセラーが見てきた「名詞で失敗する事例」と「動詞で人生を取り戻した子どもたち」。膨大なカウンセリング事例に加え、実際の子どもたちからヒアリングした内容をもとに、人生を生き生きさせる「118の動詞」を解説とともに紹介。さらに「自分なりの動詞」を見つけていく方法。自分の動詞を実際の「進路」や「社会」につなげていく実践編も掲載。
この1冊で「進路」への考え方が根底から覆されます。
◎本書のポイント
・親子で前向きに進路の話ができる
・不登校やひきこもりの子どもが進路や将来について考えられる
・高校や大学、就職などの最適な進路選択に必要なカギを手に入れる
・将来がイメージしやすくなり、ミスマッチのない人生を送る
・人生に困っても、ブレない「自分なりの軸」を手に入れる
目次
[イントロダクション]僕が進路選択を誤った理由
第1章 なぜ、最適な進路や人生設計に「動詞」が必要なのか?
1.「名詞」で考える進路 「動詞」で考える進路
2.「動詞」を軸にした人生設計
3.子どもが「進路」をイメージできない2つの理由
4.「動詞」は人を動かす
Column 主体的に「場」を作った子どもたち
「子どもが動く」ときによく出てくる! 頻出「動詞」18選
第2章 動詞がないと「思考停止」してしまう!?
1.「名詞」に潜む重大な弱点
2.学校での偏った「動詞」生活
3.「心理的報酬」が現在の子どもたちを動かす
4.親にとっての「教育」とは?
5.スマホに動詞が吸い取られる!?
Column 受け継がれる「動詞」の文化
第3章 自分に合った動詞を見つけるコツ
1. 進路選びに有効な動詞と、そうでない動詞
2.系統(グループ)に分けて考えてみる
3.「しっくりくる」を判断基準にしてみる
4.「動詞」を軸にした友達づくり
5.自分の「動詞レベル」(習熟度)を把握しておく
6.経験と理解の深さこそが強みになる
Column 「動詞」と時代背景
第4章 子どもが未来に動き出す「動詞」の見つけ方
1.「動詞探し」に重要な3つの要素
2.「動詞探し」で気をつけたい3つの注意点
Column 「経験」と「能力」は「価値観」に昇華する
【実践編①】「動詞を見つける」7つのステップ
Column 関連した動詞への広がり
第5章 「自分」と「社会」をつなげる動詞の連携
1.社会は「動詞」と「動詞」の連携で成り立っている
2.「同じ系統の仕事」から見る動詞の多様性(保育系/事務系/デザイン系)
3.世界は主観で成り立っている
4.「今日の過ごし方」から始まる進路探し
5.最後に
【実践編②】「動詞を進路につなげる」7つのステップ
進路選択や人生設計に役立つ動詞リスト「100選」
作る・生み出す系/伝える・届ける系/調べる・考える系/育てる・伸ばす系/支援・回復系/変える・壊す系/動く・移動する系/防ぐ・戦う系/味わう・感じる系/生活・整える系
おわりに
著者プロフィール
椎名雄一(しいな・ゆういち)
1973年千葉県生まれ。心理カウンセラー。千葉大学工学部情報工学科卒業。電気通信事業会社に入社後、20代でうつ病を発症し、約10年間、ひきこもり、自殺未遂などを経験。その後、自身の闘病生活を人のために活かしたいと一念発起し、心理学、心理療法を習得。自らの経験と患者の立場に立った独自のカウンセリング理論「椎名メソッド」を構築し、多くのクライアントを社会復帰へと導いた。現在は各方面でカウンセリング講座や講演を実施するほか、「学びリンク カウンセリング室」主席カウンセラーとして、全国から3000人以上が参加するオンライン保護者会「保護者ラボ(ほごらぼ)」を運営している。
〇椎名ストレスケア研究所株式会社 代表取締役
〇一般社団法人 日本心理療法協会 代表理事
〇学びリンク カウンセリング室 主席カウンセラー
■ 著者: | 椎名雄一 |
■ 発行: | 学びリンク |
■ 定価: | 2,420円(税込) |
■ ISBN: | 978-4-908555-83-1 |
■ 体裁: | 四六判318ページ |
■ 発売日: | 2025年9月18日 |