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お知らせ
オンライン保護者会「親が気を付けるべき7つのポイント後編」
2023年01月06日
『オンライン保護者会』による勉強会では 「親が気を付けるべき7つのポイント後編」という企画を開催しました。
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オンライン保護者会とは 通信制高校の合同相談会などのきっかけでつながった約800人の保護者の会です。情報交換 だけでなく、安心できるように支え合ったり、中高生にさまざまな機会を作れるように活動していま す。参加無料、匿名可ですのでお気軽にご参加ください。
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1.苦しんでいる我が子のために何かをしたいなら・・・
時には何もしないで見守ることや、子どもを待つ勇気が必要になることもあります。今日は、前回 に引き続きそんな親の心構えについてお話ししました。
❖ 子どもから見えている世界
小学校の先生は、子どもの学年によって習った漢字とまだ習っていない漢字を使い分けます。そ れは子どもがどこまで見えているかを把握しているということ。大人の世界では、ある程度の共通 経験と共通基準を持ち、「当たり前」という感覚があります。けれども、子どもにはこの基準がまだ ないから、大人の当たり前は通じません。やっていることも違えば、見えている世界も違うので す。子どもの目から見える世界について考えてみましょう。
❖ 子どもの側に立つ
企業や学校は、人を「能力」や「スキル」で評価しますが、例えばこの「7つのステップ保護者会」 に集まる人たちは、「思い」や「志」で集まっています。だから「能力」で人を評価しません。そして 更に、そのもう一つ上のレベルにあるのは「家族」です。家族は、思いや価値観が違っていても大 切に思いあえる関係であってほしいです。
❖ 先を急ぎすぎないで
お子さんの見ている世界観を意識しながら、適度な次の目標を考えましょう。子どもには、今いる ところから 7 手先くらいまでしか見えていません。一度に飛躍しようとしすぎないことが大切です。
2.保護者から椎名先生へのチャット質問より抜粋
Q1.学校に行けなくても良いけれど、将来この子は自立できるのか・・・。それが心配です。「子ど もの未来を信じて接する」というのは難しくて、なかなかできません。
A1.「お子さんの未来を信じる」にはコツがあります。親たち昭和世代は、「学校に通う」その先に 「就職」があり、バブル崩壊前までは、エスカレーターに乗るように世の中を生きてきました。でも 学校に通っていれば安心というのは、もはや幻想。今の企業は、既にスキルを身につけている 子、それを自分で進めていける子がほしい。そう考えると、自己主張せず教室にいて与えられた ものをそのまま受け取ることが自立といえるのか?教室にいることだけが本当にいいことなの か?今一度考えてみてください。お子さんをよく見て、そのキャラを見極め、世の中のどこで役立 つのか考え、その道を大人が作ってやることも必要でしょう。遠回りのように見えるかもしれない が、それが人生の醍醐味ではないでしょうか。
Q2.テストが近づくにつれて、子どもの体調が悪くなっていきます。親からは「点数は気にしなくて いい」と言っていますが、本人は勉強するつもりはあるけれど、テストに関しては未来も希望も見 えないと言います。どういう風に子どもの側に立てばよいのでしょうか?
A2.子どもには、テストがすべてかもしれません。でも、大人になって世界が広がってくると、「テ ストに命かけて」みたいなことにはならないでしょう?テストに対してではなく、テスト以外のことを 探してバックアップしてあげると、世界が広がり全体のバランスが変わってくるので、本人のテスト に対する見方が変わってくるかもしれません。
Q3.親自身が鬱になり、そうなって初めて理解できたことがあります。それまで子どものことを分 かったつもりになっていたことを反省しました。
A3.本当に苦しいとき、人は命に触れています。人生に触れています。神様のような目線で見る と、この資本主義経済もマインクラフトも、どちらもゲーム。同じようなものかもしれません。本当に 悩むと、物事の本質が見えてきます。人生の 1 秒 1 秒を大切にするようになります。常に命を見 ています。自分の命を大切に見ています。
3.大切な人に言われて嬉しい言葉は何ですか?
オンライン保護者会で 「大切な人に言われて嬉しい言葉は何ですか?」と問いかけたところ
(グラフ作成中)
「いてくれて嬉しい」「大事だよ」「信頼している」「きれいだね」「男前」「あなたらしい」「お疲れ様」 「いつも頑張っているね」「あなたの味方だよ」「素敵」「頑張れ」「しあわせ」
こんな答えが返ってきました。
言われたら嬉しいと感じる「ありがとう!」や「大好き!」をあなたの大切な人にも言えたら素敵ですね!
本日の保護者会は、保護者からのチャットによる質問に椎名先生が答える形で進行しました。
テーマごとの情報交換
勉強会ではそれ以外にも
・通信制高校にお子さんが通っている保護者同士の情報交換会(レポートの提出方法や出欠の 加減など)
・親のメンタルヘルスとして悩みを共有したり、工夫を話し合ったり
・家から出られない状態のお子さんのあるある話や床屋、病院に行く方法など
・中3の保護者による進路選び、学校見学や情報収集のコツなど
・中3の保護者による3月末までの暮らし方、卒アルの写真、卒業式の参加など テーマごとにかなり深い情報交換をしています。
不登校・ひきこもりから抜け出す7つのステップ勉強会
以下の書籍をテキスト代わりにオンラインで勉強会を開催しています。
不登校・引きこもりから抜け出す 7 つのステップ
部屋にこもってしまった子どもは「何もしてほしくない」かも。結果を急ぎすぎて、かえって状況を悪 化させてしまうかもしれません。難しいことは分割して考えればいい。7つのステップ×7つのポイ ントを意識して、小さなステップで前に進もう。
発行:学びリンク 定価:1,540 円(税込) ISBN:978-4-908555-43-5 体裁:四六判 160 ページ